千代の光酒造株式会社
 2006年6月末日、店長(親父・シニア)が新潟に日本酒の勉強に出かけた。うまくいったら、美味しいお酒に出会えたら、うちで扱いたいと。お客様に紹介したいと。
 もう何年も前に、ワインのインポーターの主催した、ワイン生産者を訪ねる旅で御一緒した事がある新潟県の三笠屋の旦那さんを頼っての出張だ。そして新潟県の妙高市にある千代の光酒造株式会社を訪ねた。
 出張から帰ってきた店長は、三笠屋さんのお店で買い込んで来た新潟の地酒を見せながら、いい酒蔵に出会えた!!と、イキイキと私(息子・ジュニア・平社員)に言った。そんな親父が新潟出張で知りえた事、伝えたい事をA4用紙2枚にまとめたので、ホームページでも紹介させて頂きます。以下親父のレポートです。


 飛騨に居ながら酒小売店を30年以上も続けていて飛騨以外の酒を取り扱うこともせず、知ろうともしませんでした。特にワインを専門にやっていたせいもあり、ヨーロッパには10回以上も足を運び生産者の頑張っている姿を消費者の方にワイン会を通じて伝えてきました。ここ数年は店の売り上げも減っていき、もっと専門的な店を作ろうと考えて今年の春に、リニュアルオ−プンしました。
 昨年、長男が家業を継ぐため帰ってきました。店長と言う名前をいただき、ぶらぶらしているのもまだ53歳の私としましては退屈でもあり、もともと旅が好きでしたし、あちらこちらを訪ねていっぱいいろんなお酒を紹介していこうと思いつき、友人の三笠屋酒店さんに紹介をしていただき一緒に酒蔵を見学させていただくことになりました。めちゃくちゃ長い前置きでした。(^-^;)


 左の写真が社長の池田哲郎様です。ぐるっと蔵中を見学させていただき、社長室で先代がなぜこの場所に蔵を建てたのか聞き、酒米はなぜこの場所が良いのか、天候もよく部屋から外を眺めながらお話を聞かせていただきました。社長室から望む妙高連峰。これは社長を登山好きにするわけですな〜。そして今年は4mを越す積雪、すぐ近くに清流矢代川、その自然に越後杜氏の技と魂を吹き込んですばらしい酒になるんです。( ̄^ ̄/)!
 社長室にあった絵がまさに酒造りにふさわしい土地であり財産であることを描かれたものであると拝見させていただきました。

いろいろとお聞きしていた中に「永田農法」という米造りの話をされました。

■ 永田農法(ながたのうほう)■

「植物のもつ生命力を生かすことで、稲本来の個性を引きだそう」と
導き出されたのが永田農法です。

永田農法は、肥料をほとんど使いません。よって、根を充分発達させ吸収力
を強くするために、農薬・除草剤は極力使用できなくなります。

風通しがよく、病気につよく、加えて他の田んぼの影響を受けない山地の
一番上の田んぼが好条件です。

西日がなるべく長く当たる、日本海に夕日が沈むのが見える田んぼかそれに
近い条件の場所。そこで作られた米のみが「天福」に生まれ変わります。
『強き根』が (⌒^⌒) うんめえ酒になるんだ!

 高品質の酒づくりの条件。「個性豊かな元気な米」
 店長一押しの酒が、永田農法で作った山田錦100%を使い、厳選した条件下で造りあげられた米によりできる酒を「天からの贈物(福)」で天福(てんぷく)と言います。1升瓶と4合瓶で揃えております。ぜひご賞味ください。

  天 福 (1,800ml)  2,730円
(720ml)  1,380円

 さてさて面白い酒を見つけました。もち純米酒です。
  麹米:山田錦   精米歩合 45%
  掛米:こがねもち 精米歩合 58%
 米は2種類のデンプンからできていて、もち米は1種類だけでできています。餅の粘りも、消化の良いのもこれが理由です。そのためか もち米の扱いがとても難しいし、精米が難しいし、機械が使えないやらで、問題が山済みだったそうです。

  もち純米 (1,800ml)  2,720円
(720ml)  1,365円


 写真は米を運ぶ竹かごですが近年籠を作る職人も、桶を作ったり直したりする職人も年をとったり需要が無いためにやめたり、後継者がいなくてやめたりで手造りの道具が買えなくなっています。そのために蔵人が仕事の合間に修理をしていました。
 出来た酒を貯蔵するのが左の写真にある蔵ですが、タンクの上の壁に窓がありますが江戸時代の後期に出来て温度調節も科学的に出来ない次代になんと壁厚が約60cmもあり、窓の高さが4mのところにあり夜のうちにあの妙高山の涼しい風を蔵の中に入れて、昼間は窓を閉じて真夏でも涼しく良い環境の中で熟成ができます。その風を考えて酒蔵を建てた先代はなんとすごい知恵者であったことと感動してきました。

 追伸 2006年7月今まさに新発売の米焼酎が入荷しました。
「雪蛍のさと」と言います。社長さんの大好きな渡部等氏の絵をラベルにしてあります。

 日本酒はモロミを搾ったもので、そのとき分離された酒粕を直ちに蒸留して「雪蛍のさと」が誕生します。モロミが母にあたり、日本酒が長男、2時間後に誕生する焼酎が次男にあたります。日本酒の「千代の光」の高品質がストレートに「雪蛍のさと」へ伝わります。ストレート・ロック・水割り・お湯割がおすすめです。

  雪蛍のさと (500ml)  1,365円
 新潟県十日町市松代の三笠屋酒店様ご紹介していただき、一緒に蔵元に行っていただきありがとうございました。正しく千代の光をお客様に伝えていきます。

2006年6月吉日   店長 坂本 政幸



 リニューアルして、息子が帰ってきて、ちょっと余裕が出来た(ほんとか?)店長。これからこんな紹介が沢山出来る事を願います。天福にも感動しましたが、「雪蛍のさと」、すごい手間隙をかけて造っています。最初、香りにグラッパを感じました。醪を搾ってから30分以内に蒸留器に移動しないと、いい味香が出ないそうです。これを造る為に余計に人経費もかかるし、蒸留器だってただじゃないでしょうから、ほんと信じられないパワーとこだわりで造っています。感動です。旨い!!  酒屋の息子




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