こだわり<1> 陽の光のあたる所にワインを陳列しない
           
〜ワインは全て地下セラーに〜

 ドイツのモーゼルなど、土地の起伏のある土地のワイナリーを訪ねると、山を掘りぬいたようなワインカーブがあり、ワインは全て、そのひんやりとして、少しかび臭いセラーに寝かせてあります。
 フランスのワイナリーを訪ねると、ドイツとは対照的にフラットな土地に、半地下〜地下のセラーがあり、その中にワインが寝かせてあります。そこはそれほどかび臭くないですが、とてもひんやりとしているそうです。
 薄暗いワイナリーの中は、黄色っぽい裸電球である場合が多く、蛍光灯などは見たことがありません。
 ワインは生き物です。ビンの中で生きています。紫外線や、高温、極端な低温、急激な温度変化、振動に弱く、容易に劣化します。しかしその劣化は、外見からはなかなか見抜けません。

 坂本酒店の店長はヨーロッパのワイナリーを訪問し、生産者と交流した経験から、ワインの保管が非常に重要であることを学びました。その為、ワインは全て地下セラーに保管・陳列してあります。1階部分の店舗だけ見渡しても、とてもワインに力を入れているようには見えません。しかしワインに力を入れているからこそ、陽の光のあたる1階店舗にはワインを置いていないのです。地下セラーは元々、ジュースやビールが真冬の低温で凍らないようにする為に作られた氷室でした。それを20年以上前からコツコツとワインセラーに改造し、今日に至っています。夏は涼しく、冬は暖かい。コンクリート壁なのに近くに水脈があるので、湿度も適当です。

 ワインのみならず、お酒に本気な店なら、店内に紫外線が入らないように遮光フィルムを貼ったり、たとえ寒くても店内の温度を18度以下に設定したりしています。坂本酒店の地下セラーは、まさにワインに本気なのです。

 「外から見えるところにワインを置いたら、売る気力がなくなる。」

店長はいつもそう言います。よその店でワインが日光浴をしているのを見ると、とても悲しそうな顔をします。

 坂本酒店の地下セラーを見たヨーロッパの生産者が2人います。1人はドイツはモーゼルの生産者で、ステファン エルベスさん。彼は「僕のワインを、こんな素敵なセラーで扱ってくれているなんて、とても嬉しい!」と感激して下さいました。同じくドイツのファルツから来日したマリエノフ社のレネ君は、「日本でこんな凄いセラーに出会えるなんて!」と驚いてくれました。

 少しでも良い状態のワインをお客様に提供したい。坂本酒店のこだわりです。


こだわり<2> 止まらない話には訳がある
       
〜すべてはお客様の「美味い!」の為に〜

 正直申し上げて、坂本酒店の店長の話は長い。

 長い上に、嘘がつけないストレートな物言いには、時々毒も盛り込まれる。

 このトークに圧倒されて、来なくなったお客様は数知れず。

 このトークが気に入って、ファンになって下さるお客様は、もっともっと数知れません。

 残念なことに、ワインは高いお金を出せば、美味しいものが手に入るとは限りません。チョコレートが嫌いな人がいれば、ゴーヤが大好きな人がいるように、同じワインでも人によって感じ方は様々です。「ワインにあまりなじみがなく、アルコールも得意ではないけど、ワインを飲んでみたい!」とおっしゃって下さるお客様に、じゃあ、タンニンバリバリのしっぶーい赤ワインを、「ポリフェノールたっぷりですよ」とか言いながらオススメする事は、どう考えても出来ません。

 坂本酒店は、お客様にとって、どのワインが美味しいと感じていただけるか、一生懸命考えて提供しています。合わせる食事の事はもちろん、お客様の好みを聞き出す為には、色んな話をふります。何でもない話から、ぽっと1つのワインが閃いたりもします。ワイン1本買うのに、30分近く地下セラーから帰ってこなかったり、赤ワインを買いに来たのに白ワインを持って地下セラーから出てきたり、色々なケースがあります。

 当然のことながら、オススメしたワインが美味しかったら、次また坂本酒店に行ってみようという気になりますし、まずかったら、わざわざそんな遠い店までワイン買いに行きません。

 今、こうしてワインを続けていられるのは、多くのお客様に、買っていただいたワインが美味しかったと、言って頂いているという事だと思います。


こだわり<3> わいわいワイン会
        
〜自分の好みを発見する喜び〜

 このホームページのアドレスにもありますように、坂本酒店は20年以上前から、わいわいワイン会と称するワイン会を行っております。地元の婦人会や、商工会、お友達の集まり、PTAで一緒になったお友達グループ、会社の研修会、市民講座など、人が集まればワインとグラス、チーズにフランスパンを持って、飛騨であればどこにでもお伺いいたします。2004年夏はお隣の郡上市白鳥町の市民講座、2005年の夏は大垣市の市民講座まで出張しました。
 1本のワインを1人で開けるのは、なかなか大変なこと。ましてや自分の好みのワインを見つけるなんてことは、なかなか大変な作業です。しかし、大人数で、複数のワインを同時に開ければ、その中に好みの味があるかも知れません。
 坂本酒店は、このようなワイン会を通じて、好みの味、好みの香り、好みのワインを見つけるお手伝いを致しております。






最後まで読んで下さってありがとうございました。
長々と書いてしまいました。お客様に「ワインってイイね!」
と、感じていただけるよう、これからもこだわり続けます。



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